心理カウンセラー 炭屋由美子

「自分ばかり辛い目にあっている」と思うあなたへ

自分ばかり辛い目にあっていると考えたことありますか?

自分ばかりの「ばかり」というのは、だれかと比べての自分。

だれかと比べて自分ばかりが辛い目にあっている。

そこには、どうして自分ばかりが・・という不公平感があります。

だれかと比べて自分だけという時に辛さが倍増するのです。

こんなに頑張ったのに、一生懸命にやったのに、「自分ばかりが辛い目にあっている」っていう思いは基本的に

 

・頑張っても頑張ってもうまくいかない

・何をやっても思い通りにならない、という自己否定ワールドで人生が回っています。

・だから何をやっても楽しくない

・うまくいったためしがない

・自分は何のために生まれてきたのかわからない

・誰かと比べて、自分は冷遇されている

・自分ばかり辛い目にあっているという思い込み

 

どうしてこういう風になってしまったんでしょう?

その思いはいつ頃からあったんだろう

 

自分がとても幼い頃は、小さくて非力な幼子にとって親が、家族が全てです。

兄弟間で、家族の中で、親子の関係性の中で、生き延びる術を無意識の中で学んでいきます。

 

精一杯に

・妹と遊んでいて妹が泣き出したらお母さんが怒った

・お姉ちゃんでしょう!その言葉ばかりを言われた

・お手伝いをしようと思ったのにうまくできなくてかえって怒られた

・お母さんの役に立とうとしただけなのに

 

何気ない言葉だったり、仕草だったりした中で味わった自分の幼い傷、そこで自分をまもるために、生き延びるための策を学んでいく。

 

「自分ばかり辛い目にあっている」そう思うことで、何を守ってきたのでしょう?

そうならないためにどういう制限を自分にかけてきたのでしょう?

 

・どんな時にもがむしゃらに自分に鞭打って頑張る人生

・それはそれでそこそこに結果も出せた

・しかし、それはどこまでやっても終わりのない焦燥感

 

ふと立ち止まって、自分を振り返ってみた時、どれだけ自分の生きる喜びを抑えてきたでしょうか?

 

「自分ばかり辛い目にあっている」

 

その思いは大人になったいまでは、すっかり影を潜めて、忘れ去られるくらいに遠い存在になったはずだった、

でも、いま人間関係がうまくいかなかったり、何かを始めようと思っても一歩を踏み出すことができなかったり、いつも周りの気配に気後れしている自分がいる。

失敗したらどうしよう、また辛い目にあったらどうしよう、そういう思いが、出てきてカウンセリングの門を叩く方が増えています。

 

「自分ばかりが辛い目にあっている」

 

それは本当でしょうか?一度その思いを探求してみるといいかもしれません。

それは本当でしょうか?と言われると、証拠はいくつも出るかもしれません。

その一つ一つを、本当かどうか検証してみるのです。

その時に出てきた事実(と思われているもの)にくっついている感情を一緒に味わってみるのです。

一人では難しかったら、カウンセラーの力を借りるのもいいかもしれません。

何にしても、自分の心の中にしっかりと意識を持っていって探求することが大事なことです。

幼い頃に自分を守るために、得てきた、自分の観念、思い込み、それはそれで自分に必要だったのです。

それがあったからこそ生きてこられた。自分の生きる術だったかもしれません。

でもいま何かが違う、そんな感じがしたら、

ステージが変わっていくタイミングかもしれません。

今まで使ってきたエンジンが新しく切り替わる時がきているのかもしれません。

 

・なんだかうまくいかない

・前に進みたいのにブロックがかかっている感じ

・今のままではなぜか嫌だ、

・変わりたいのに変われない

 

自分の心は自分でしかわかりません。どんな名医でもカウンセラーでもなく、自分が自分のことをわかってあげる。

この事が一番大事なことです。

 

現代はDOING(行動)だけに走り、周りのことだけを見て、自分の心を無視して自分の中の辛いことには蓋をして、楽しいことばかりを求めていった時、置き去りにされた自分の潜在意識からの魂の叫びが、病気になったり、鬱になったりして、身体から命のメッセージが出てくるのだと言われています。

 

あなたは自分の内側に、どれだけ関心を持っていますか?

心の声に静かに耳を澄ましてみませんか?